今日も僕はおもちの中

食べ物のことばかり考えてる。

ロックスターが逝ってしまった

ロックスターが逝ってしまった。

実感がわかないというか、呆然としているというか。「そういう事があるかもしれない」と覚悟していた自分もいるけれど、でも「死ぬかと思ったよ(笑)」って戻ってくるんでしょう?って思ってた。

公式のお知らせを見た直後、バンドマン達や友の悲しい言葉を見ながらぽろぽろ涙が溢れた。でも実感が無いから、言い方は悪いかもしれないけれど「悲しいことだから悲しまないと」と思っているような、そんな涙。

呆然と仕事をしながら「あの歌詞すきだな」とか「あのライブ格好良かったな」とか色々思い出していて、「あの曲ライブで聴きたかったな」と思ったとき。「あ、もうステージでチバさんの歌が聴けないんだ」、とやっと気付いて呼吸が詰まった。ライブで聴きたかったあの曲は、もうずっと聴けないままなんだ。

ハルキさんがインスタに書いた「The Birthdayは活動を終了します」の文字を見て、The Birthdayがくれたあのかけがえのない時間はもう更新されないんだとやっと、やっと実感した。足がヒュッと竦んで、まるで崖っぷちに立たされたみたいな、そんな心地。やっと悲しいんだと気付いた。ロックスターが逝ってしまった。悲しい。

よせばいいのに、やっぱり聴きたくなって、帰りの車内でThe Birthdayを聴いた。案の定ボロボロ泣いた。大好きな「星の首飾り」、ライブで聴きたかった。私はThe Birthdayからファンになったから、まだまだライブで聴いたことが無い、大好きな曲が沢山あった。聴きたかったよ。好きでいれば、いつか聴けると思ってたよ。

悲しい気持ちがしんどくて、チバさん関連の話題がもう見たくなくて、目を逸らしてご飯を食べたり読みかけの本を開いて現実逃避を試みたけれど、スマホを開けば目に入る悲しい声。バンドマンも友もみんな悲しんでいた。

本にはまるで集中できなくて、「この単語どういう意味やっけ」とGoogleを開いたまま、気付けばSNSでバンドマン達の言葉を読みふけっていた。諦めてスマホを置いて、そのまま寝た。

朝になっても悲しいことは悲しいまま。だけど私は私の生活を送らなくちゃ。腫れた目に化粧をして、出勤しながらThe Birthdayを聴いてまたちょっと泣いた。ポジティブになろうなんて考えたって、きっとだめだ。月日が経って、徐々に受け入れていく事ができるんだろうと思ってる。The Birthdayのライブを思い出して、「あの日楽しかったな」ってふふっとなって、すぐに「ああ、でももうThe Birthdayのライブに行けないんだ」と苦しくなる。今日はそれを繰り返している。

楽しかったな、好きになって良かったな、と思うにはまだまだ実感が足りない。だって私はチバさんは帰ってくると思ってたんだよ。その一方で自分が大好きなバンドが終わってしまうって、こんな気持ちになるんだ、と冷静に思っている私もいる。

残されたメンバーの事も心配だ。でも私が心配するなんてきっとおこがましい。願わくばまた、演奏する姿を観たいなぁ。

こんなまとまりの無い感情を誰かにぶつけたくないし、私が私の生活を送るには、悲しみに浸るより悲しい気持ちに蓋をしてしまう方がきっと良い。今は。だからそっと日記に吐き出しておくことにした。

 

ロックスターが逝ってしまった。逝ってしまったんだな。